夜半に紡ぐ徒然草

健康で文化的な最高限度の一人暮らし

仁和寺にある法師

徒然草のなかに、山頂までいかずに満足して帰ってきてしまった法師が登場するお話があります。

電車もタクシーもなかった時代、頂上へお参りしそびれたからといってまたもう一度行くなどということはなかなか難しかったのではないか……かの法師はその後頂上へ再びお参りに行くことができたのだろうか……高校生のころ、そのあたりが気になっておりました。

 

じつはこの法師と似たような経験が、私にもあります。

ちょうど大学卒業を目の前にした今の時期、友人と「やったことのないことをしよう」と下調べを全くせずに高尾山へ行ったときのことです。

事前に、すでに行ったことのある人たちから「高尾山は山という字がついているけれど登山というほどの登山ではない」「パンプスで上る人もいる」などという話を聞いていたので、それほど登るのに苦労する場所ではないのだろう……と甘く見ていたのが間違いでした。

「初心者は途中までケーブルカーをつかったほうが良い」という現地の案内を「若いから」という強がりで無視し、自力で山頂まで行こうとした結果、急こう配でへとへとになってしまうわ途中から雪がちらつくわで、山頂までもう少しの薬王院まで行ったところで帰ってくる羽目になってしまったのです。

そのようなわけで「高尾山を登ったことがある」とこれまで言えませんでしたが、今年こそはケーブルカーを素直に使って、山頂リベンジを果たしたい……。

 

#2020年やりたいことリスト

白はごまかしがきかない

先日100円ショップへ行ったところ、早くも「お花見コーナー」が設置されており、さくら模様の割りばしや紙皿、または瀬戸物食器などの新作が売られているのを目にしました。

季節のイベントを先取りしすぎるのはハロウィンのときにすでに学習済みですので、「桜の前にまずは梅では……」という野暮な突っ込みは心の中にとどめましたが、優しいデザイン・カラーのお花見グッズを見ていると、今の季節は関係なしに、ついついお皿の一枚、コップの一つを手に取りたくなります。

 

インテリアを自在にできる一人暮らしの民にとって、食器もまた、数あるこだわりアイテムのうちのひとつであると思いますが、私は極力、無地の白で極力統一するようにしています。

桜柄や幾何学模様のお皿やコップもそれ単体ではとてもおしゃれで心惹かれますが、そもそもお皿やコップの役目は「どんな料理や飲み物も華やかに見せること」。

無地の白が、和食洋食関係なく料理や飲み物を栄えさせるというのが持論です。

とはいえ、お味噌汁用の器が白いのはさすがに違和感があるので、そこは一番「お味噌汁らしい器」のあの茶色のものを使っていますし、真っ白いお茶碗も仏壇にお供えするご飯のイメージがあるので、ベースを白色にして外側にちょっとした模様が描かれているものを使っています。

なので食卓に並ぶときには、お味噌汁の器とお茶碗の器だけが色付き柄付きで、それ以外はシンプルに白いお皿、というフォーメーションですが、そこに(料理苦手ななりに)食材の色身を考えながら作ったお料理の色が加わるので、最終的にはバランスの取れた色合いの落ち着いた見た目が完成しています。

もしも食器が柄付き・色付きであれば、料理の色味に気を配らずともそれなりに華やかに仕上がってしまうのでしょうが、それは食事としては「なにか違う」。

「食事の見た目」を食器の色や柄だけで完成させるのではなく、お料理の色が加わることで完成させるというちょっとしたこだわりを大事にしています。

「七つの大罪」とは言うけれど。

実は先々週から密かに「2020年のやりたいことリスト」を作っています。

何度もくどくて恐縮ですが「自由の身」になってしまいましたので、これからは今まで以上になんでも主体的に動いていかなければなんの感動もせずに1年を終えてしまうような気がして、ちょっとした恐怖を感じたからでした。

今年の年末も、去年の年末のように「まぁ、良い1年だったかな」と振り返りたい……!

 

この類のリストといえば、100個上げるのが主流ですが、意気揚々と書き始めたものの15個ほど書いたところで手が止まってしまって自分の欲の少なさに少々驚きました。

やりたいことを挙げる前に、もっと世の中の流行り事とか流行り物とか名所とか様々なものを知ることから始めるべきだったかも。

それに、世の中なにかと「我慢」や「遠慮」するのが当たり前ですから、こうした「欲の解放」のような作業はかえって慣れていなくて難く感じるのかもしれませんね。

ひとまず、毎日ちょっとずつやりたいこと項目を増やしていくことにし、今のところは42個まで挙げられた次第です。

そしてせっかくそれだけ思いついたので、ただ項目をブログに羅列して終わりにするのではなく、ブログネタ代わりに項目ひとつずつについてエッセイを作ろうかしら、と思いつきました。

上手く行けば、100記事完成も夢ではありません。

ふふふ。

会社以外の場所では、意識せずに欲求を解放したいものです。

 

#2020年やりたいことリスト

あの選択、正解だったな。

お家に関しては、普通の人より少し強い執着があるように思います。

「お家」といっても、より正確に申し上げるなら「お部屋」と言った方が正しいかもしれません。

自分にとって心地よいお部屋を手に入れることへの執着心は、やはり実家に自分のお部屋がなかったことが大きいのではと思っています。

 

今のお家を選ぶ際、4箇所ほど内見をしたのですが、最初のうちはワンルームにするか1Kにするかでそうとう迷いました。

見栄えとしては1Kの方が断然良いと思っていました。

でも1枚ドアがない分、移動が楽なのは1Kよりもワンルームです。

結局、今住んでいる相場より安く相場より広いお部屋を見たときにそんな迷いは吹き飛んでしまったのですが、改めて振り返ると私が選んだのはワンルームでした。

暖房を1台かければキッチンゾーンもリビングゾーンも同時に温まりますし、紅茶を飲みたくなったら3歩でお湯を沸かして飲めますし、最高ですよ、ワンルーム

「無いものは無いんだ!」

職場のお手洗いにはついに「手洗い、うがい、マスク着用で身体を守りましょう」のポスターが張られるようになりました。

しかし。

マスクが買えません……。

2週間くらい前まであんなにドラッグストアで山積みになっていて、なんでしたらお買い得商品として割引までされていて、それなのにほとんどの人が見向きもしていなかったマスクが、なぜにこれほどまでに今どこにも売っていないのでしょうか……。

今朝も、庁舎のそばの開店前のドラッグストアで段ボールいっぱいにマスクが入荷されている様子を見かけて「さすがにあれだけあればお昼休みに行けば残っているだろう」と12時になった瞬間ダッシュでお店に直行したら「売り切れました。次回の入荷は不明です」の張り紙がぺらっと一枚。

あまりにも悔しかったので、その思いのたけをミュージカル・エリザベートの「ミルク」を「マスク」にした替え歌に注ぎこんだ挙句ツイッターへ投下したところで、今日の昼休みは終わったのでした。

もう2週間もしたら、例年だと花粉が襲来するころです。

今年は暖冬だから、もしかしたら来週にでも飛び始めてしまうかも……。

すでに持っている残り20枚ちょっとのマスクを計画的に大切につかわなければ、ウイルスの前に花粉にやられてしまう……と戦々恐々としているのでした。

手帳にも書き込んだ。

ひとり暮らしも1年を経過すると、すっかり作る料理がパターン化してきてしまいました。

暮らし始めた最初のころは、料理アプリでいろいろな料理にチャレンジしていたのですが、IHガスが一つしかないこともあり、今ではすっかり「カレー」「肉じゃが」「野菜炒め」「生姜焼き」「ポトフ」「しゃぶしゃぶ」を順繰りに回している状態です。

ちなみに今日の夜ご飯は、野菜炒めでした。

 

正直、料理は苦手です。

いろんな料理を食べたい、というよりも、簡単で作りやすいものを食べられれば満足してしまいがち。

その結果、6パターンしか習得できていないのですが、さすがに一人暮らしも1年以上経つことですし、これから土日は比較的時間が取れるようになるのですし、様々な方面から「栄養をもっと取ろう!」「もっと食べよう!」とのお言葉をいただいているので、これを機にもうちょっといろんな料理を作れるようになろう、と決意し「料理チャレンジデー」なるものを今月から設けた次第です。

「毎月第3日曜日を料理チャレンジデーとし、いままで作ったことがない料理を作る日とする。クックドゥの活用は良しとするが、レンチンのみの調理は反則とする」

第一回目は16日ですが、うーん、マーボー豆腐にしようかな。

 

#お題「マイブーム」

うっとりする場所

その昔、実家では「自分の部屋」というものがありませんでしたので、お部屋を好きなように装飾する、ということに並々ならぬ憧れを抱いておりました。

お友達のお家に遊びに行かせていただいては、その子のお部屋のいたるところがかわいらしい飾り物で華やかに彩られているのを見て「いいなぁ……」と羨ましく思っていたものです。

そして自分の家に帰ってくると、足場をかろうじて残すようにして床に置かれた家族の荷物や、湿気でカビが生えた上にめくれ上がった壁紙を目にして、悲しくなっていましたっけ。

いまや自分の部屋どころか自分の家(といっても賃貸マンションですが)が持てるようになったので、それこそあちこち好みに飾りたてることができるのですが、意外にも、カーテンはシンプルな模様の薄ピンク色ですし、壁には2Lサイズのスクラッチアートを2枚ほど飾るくらいにとどめています。

観葉植物やおしゃれな置物など、設置しようと思えば本棚やテレビ台など場所はあるのですが、置いてしまったぶん掃除は面倒になってしまいますし、何もないよりもより早くその場所の雰囲気に飽きてしまう気がして、入居時に「できるだけ飾り物は置かない」、と決めたのでした。

 

さて、そのようなわけであまり物を飾らない我が家ですが、例外的に玄関だけは装飾に気合を入れています。

というのも、玄関は帰宅した際真っ先に目に入る場所なので、外でどんなに嫌なことがあってもお家に入るときには極力前向きな気持ちになりたい、穏やかな気持ちで敷居をまたぎたい、というこだわりがあるからです。

実家の玄関が、脱ぎ捨てられた靴と危うく積み上げられた空の靴箱でいっぱいで、いつもちょっとしたストレスを感じていたせいもあるのかもしれません。

今のお家では靴も2足だけ出して残りは必ず靴棚にしまいますし、靴棚の上には贔屓の宝塚ジェンヌさんの舞台写真とシンプルな時計を飾っています。

おかげで外でどんな思いをしても、玄関では「美しいなぁ……。かわいいなぁ……。」とすべて忘れて写真のジェンヌさんに数分釘付けの毎日です。