お隣さんはヒトリ暮らし

社会人の一人暮らし日記です。

至れり尽くせり、は逆に機会を奪う?

近所の本屋にふらあっと立ち寄ったところ、いつもは素通りする旅行コーナーでふと足がとまり、そのまま吸い寄せられるようにして、散歩の達人やらことりっぷやらを立ち読みしてしまいました。

そういえば、まだスマホをもっていなかったころ(そしてスマホを持ったばかりのころ、つまるところもう10年ほど前)は、暇さえあれば、こういう本をぱらぱらと眺めて、気になったところに付箋を貼り、それこそGWや夏休みに訪れて、写真を撮ったりしていましたっけ。

私が特に好きだったのは、JTBが出している「歩いて楽しめる」シリーズの東京版と大阪版でしたが、とくに大阪版は、掲載されているところはほとんど行ったので、大阪出身者の人と話す機会があったときは「わざわざそんなところまで行ったの?!」と少々驚かれたことも。

通天閣のようないかにもな観光地も楽しいのですが、紹介されていた「昭和〇年から」の喫茶店で一息ついたり、すがすがしい1カットの写真に惹かれた神社に行ってみたりするのも、楽しいんですよね。

 

ふと、最近は、コロナを抜きにしても、めっきりこういう時間を贅沢に使ったお散歩はしなくなったなぁと、なぜかなぁと考えてみたのですが、スマホを使う頻度と時間に反比例するようにして、あまりこういう本を使って出歩かなくなったようにおもいます。

スマホは本当に便利で、グーグルマップを開けば近所の飲食店を聞いてもいないのに数件ピックアップしてくれますし、そのお店の評価も”秒で”表示してくれます。

実際に行かなくても、行った人が投稿した写真から、そのお店のドリンクの種類や料理のバリエーションが、だいたいわかってしまうことも。

何事もスピードが大事な今のご時世、とても便利には違いないのですが、こちらの要望を先読みして何もかもおぜん立てしてくれる機能に、私は少々食傷気味になっていたかもしれません。

せっかく、通りすがりで気になったお店も、お星様が少なくて結局気持ちが萎えてしまったり、食レポサイトに表示される正方形のタイルを敷き詰めたようにずらりと表示されたメニュー写真を見てしまうと、あまりにも具体的過ぎて、見ただけで満足してしまったり。

神社のようなお出かけスポットにしても、お店にしても、提示される情報があまりにも完璧すぎて、体験しなくても満足してしまうということは、思っている以上に多いのではないのでしょうか。

 

「ガイド」はあくまでも「ガイド」。

ほんのちょっとの情報だけ与えてくれて、「あとは実際に行ってのお楽しみ」くらいがちょうど良いのかもしれません。

近頃の正直な気持ち

「世の中が分からない」

これまでもたまに思うことはあったけれど、最近は本当に分からない。

もうわけがわからない。

緊急事態宣言が出ているのに減らない繁華街の遊び人。

三密回避と散々言う一方で減便されて激密な通勤電車。

消される街中の灯りと灯され続ける聖火リレーの炎。

コロナの死者数とオリンピック開幕残日数を流す朝のニュース。

医療崩壊寸前だと緊急事態宣言を出しておきながら他県の患者を引き受けると言い出す知事。

オリンピックに召喚される500人の看護師たち。

テレワークどころか他組織の仕事までさせられて疲弊がデフォルト化した自分たち。

職員の疲弊などお構い無しに追加された「街中飲酒パトロール」と「夜間営業パトロール」。

定時帰宅者が投稿する「映え」で「輝かしくものどかな」インスタやブログの投稿。

休日祝日返上の同期、後輩、先輩、上司。

同じ国で、いや、同じ地域で起きていることとはとても思えない状況があまりにも多すぎて、理解しようとするこっちがどうにかなりそうで、実家に連日LINEをしていたらさすがに今日うざったがられました(そりゃそうか)。

医療従事者はもっと辛い状況で既に一年以上働いているんだ、とか、霞ヶ関よりはマシだろう、とか、アマプラを見る余裕のある暇人はお黙んなさいとか、そういうのはいりません。

ただ純粋に、「今の世の中、意味不明すぎませんか」「疲れちゃいませんか」ということを言いたいだけで、あわよくば共有したいだけです。

それだけです。

 

もう、なにもかも、分からないよ。

越冬

お疲れ様です。

怒涛の年度末が終わりました。

書き溜めた残業記録を数えたところ、その時間、125時間。

(ちなみに2月は86時間)

「たかだか100時間ぐらいでピーピー言うな、霞が関をみてみろ」というマウントは勘弁していただくとして、過労死ラインがなぜ過労死と言われるかを身をもって実感できたことは貴重な体験だったなと思います。

 

気まぐれに3月の1日のタイムラインを円グラフ化してみたのがこちら。

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もう見るだけで疲れる円グラフですよね。

もちろん、このなかには1時間のお昼休みが入っているわけだけれども、それにしたってよくもまあこんだけ働いたものだと思います。

受験期だってこんなに勉強していなかった。

私は新規採用担当なので、激しく忙しくなり始めたのは2月中旬からなのですが、このころから夜ご飯がカロリーメイトやあんまんにかわり、しかもPCをカタカタさせながら片手でかじる、というもはや私の知っている「食事」ではなくなりました。

そして2月下旬ごろには「このままの食生活はいくらなんでも危ない」と気づき、慌てて野菜ジュース(紙パックのやつ)を1か月分買って肉まんと一緒に飲みはじめたわけですが、まぁ冷静に考えてやっぱり「食事」ではないですよね、これ。

 

ちなみに一番大変だったのが帰宅してからのお風呂と家事。

お風呂自体はそんなに負担ではないのだけれど、そのあとの20分ほどのドライヤーがそれなりに億劫で、かといって生乾きで寝て翌日寝ぐせで髪が爆発、なんて絶対嫌で、美容師が業務用で使うドライヤーを買ってみたり、お風呂後に寝落ちしないよう、オリラジ中田のYoutube大学を聞きながらドライヤーしたりしだしました。

家事に至っては、深夜1時過ぎに洗濯物をベランダに干す始末。

3月初旬くらいまで深夜はまだかなり寒かったので、これも結構つらかった。

 

こんなふうにぎりぎりで生きていた年度末ですが、それでも「もう職場に行きたくない」とか「通勤途中に意味の分からない涙が出る」なんていう不穏な症状がでることはなく、過酷な生活を替え歌にして自嘲する程度で済んだのは、職場の人間関係がすさまじくよかったのと、「新採担当」というやりたかったことをやらせてもらえていたからだと思います。

大変だったけれど、充実感はありましたから。

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新年度になり、周囲の職員も異動で変わり、心機一転。

私自身は担当替えがなく、業務内容的には2週目なのである程度要領がわかって働ける分楽ではあるのですが、とはいっても今の担当はとにかく量が盛沢山なので「毎日5時退社OL」みたいな生活は相変わらずできなさそうです。

ただ、100時間残ることはしばらくないでしょうし、ちゃんと夜ご飯は自炊して、お昼はお弁当を作って持って行って、休みの日は8時に起きて買い物行って昇進試験の勉強をする生活に、今月1か月かけて戻したいと思っています。

新年度も、働いていきましょう。

働いて、働いて、その先に

お疲れ様です。

だんだん暖かい日も増えてきて、体が楽になってきましたね。

2月半ばくらいから本格的に「働いているか」「寝ているか」を繰り返していたらちょうど1か月振りの更新になりました。

あんまり「頑張ってます」と自分から言うのはどうかと思いつつも、ちょっと今は言わせてください。「毎日、頑張ってます」

 

4月に先輩から言われた「年度末は本当に大変」の言葉を身をもって体感しています。

相変わらず起きるのは5時前。そして寝るのは夜中の1時過ぎ。

睡眠時間を超勤時間が上回るのが当たり前になり、なんなら超勤時間が睡眠時間の倍になる日も週3くらいであります。

年度初めに前任者の超勤記録を見たときに、「倒れるんじゃないか」と内心かなり不安だったのですが……案外、私も体力あったようです(笑)

アンナチュラルで石原さとみが「人間は意外としぶとい」って言っていたのを思い出します。

 

夏くらいに先輩がふと漏らした「一人暮らしは大変だよ」っていう言葉の本当の意味も、思い知りました。

どんなに夜遅く帰ろうが、洗濯物は洗って干さなければならないし、土曜の朝を寝過ごしたくても、前日に干せなかったのなら7時に起きて干さなければ乾かない。

お風呂だって家主の疲労具合など関係なしに使えば汚れていきますし、お部屋の掃除機かけだって、自分がやらなければそこら中髪の毛が散らばったままになってしまう。

お皿も洗わなければ次使うものがない。

実家にいたときは、帰りがおそくなるときは「これから帰る」とLINEをすれば家族がお風呂を沸かしておいてくれたけれど、今は自分でお湯をためなければ入れませんし、休日の三食は自分で用意しなければなにもでてこない。

当たり前だけど買い物だって行かなきゃ食べるものがない。

「一人暮らし、つらいかもしれない」と思うことも出てきましたが一方で「だけどこれが自立して生きるってことだから」と思ってなんとかやりくりしています。

(だから寝てない家主が住む家のわりに、いつでも人を呼べる整った状態を保てております)

 

最近ふとしたときに、考えることがあります。

もし自分が男の人に生まれていて、結婚していて、幼い子供がいたとして、そして今みたいな働き方をしていたとしたら。

――土日に一緒に公園に行ってほしいとお嫁さんに頼まれても「休みの日ぐらい寝かせてほしい」って言ってしまうかもしれない。

――11時過ぎに家に帰ってきて部屋が散らかっていたら「なんで一日中家にいるのに部屋の片付けもできないの?」と言ってしまうかもしれない。

旦那さんの家事育児の貢献度の問題って、根が深くて難しいって思います。

 

こんな感じですさまじい日々を乗り切っているのですが、この前の週末は気持ちにすこし余裕があったので思い切ってジェルネイルをしてみました。

忙しさとか自分の余裕のなさは、服装や化粧、指先に真っ先に表れるとはよくいいますが、その言葉通り私の指先はどんどんひどいことになっていったので、「これはよろしくない、どんなに余裕がなくても外見はちゃんとしておきたい」ということで、耐久性があると名高いジェルネイルにいよいよ挑戦してみたところです。

結論からいうと、ジェルネイル、思っていたよりも良いです。

自分でマニキュアをしていたころは、1週間も経つとツヤ感がなくなったり爪先がはげたりしていたのですが、ジェルネイルは2週間たってもツヤ感がなくならず全く剥げることもありません。

そしてつやつやの爪なので、ちゃんとお手入れをしなければという気にもなってこまめにハンドクリームを塗るよになり、手も前より荒れなくなりました。

月末にまた塗り替えにいくので、次はどんな模様にしよかな、とちょっとした楽しみも増えましたし。

 

今の生活も、あと2週間と3日すればひと段落。

大変なのも、あとちょっとと思って、明日も出勤してきますね。

洗い替えも欲しいかも

家にいるときには1日中エプロンをつける癖があります。

いつごろから……と振り返ってみると、大学生になる前くらいにはそんな癖がもうついていたような気がするのですが。

お皿を洗ったり、掃除をしたり、ご飯を食べたりするなかで、エプロンをしていないときに限って真っ白のニットにハネやらシミやらの汚れをつけてしまうことが多くて、気がついた時には家では1日中エプロンをつけて過ごすようになった次第です。

そんなわけでもはや服の一部と化しているエプロンですが、私がいつも使っていたのは数百円で買えるシンプルなデニム生地のエプロン。

洋楽のPVでペンキを塗っているおにーさんがつけていそうなエプロン、といえばすこしはしゃれたように聞こえますが、もうちょっと柄のあるエプロンも欲しいななんて思い、先日ちょっとした出来心でファンシーなエプロンを買ってしまいました。

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もはやエプロンというよりワンピースのようです。

生地は軽いので付けていて首が痛くなることもないですし、濡れてもすぐに乾くので、機能的にもかなり十分。

誰に見せるわけでもないですが、やっぱり華やかなものを身に着けていると気持ちも華やぐなぁなんて思いながら、最近は機嫌よくお家時間を過ごしております。

帰りがけに

定時に上がれたのは仕事納めの日以来ですが、日が落ちるのが遅くなってきているからか、まだ明るかったので駅の近くのスタバに寄り道をして帰りました。

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オーダーミスで出会えたカフェミストと、お気に入りのスコーンです。

ブレンドコーヒーを選んだつもりが、出てきたのがミルクのたっぷり入ったカフェミストで、「ありゃま?」と一瞬事態が飲み込めなかったのだけど、店員さんが「今日は特別にエクアドルのお豆を使いました」なんて丁寧に淹れてくれたものだから、注文し直すのも申し訳なく、最初からカフェミストをオーダーしていたかのようにいただくことに。

ミルクの入ったコーヒーはあまり得意ではないのですが、丁寧に作ってくださったからか、ふわっふわな食感がとてもおいしくて、オーダーミスしてよかったかも、なんて思いました。

 

スタバでのんびりしていたらふと、去年もこうして仕事終わりにスタバに寄ることがあったなぁなんて回想してしまいました。

一日中解体現場を係長と一緒に梯子したご褒美に、スタバで一息ついてからお家に帰っていましたっけ。

今の仕事に全く不満はないですし、もちろん今もとても楽しくて充実しているのですが、それでもふとたまに、こんなふうにコーヒー片手に心底ぼうっとできたときに「1日だけ去年にもどりたいなぁ」と思うことがあります。

「戻りたい」というのは後ろ向きな考えかもしれないけれど、逆に「戻りたい」と思えるような日々をこれまで過ごしてきたという証でもあって。

そんなふうに考えていたら、これまでのところ結局は、全部色々うまくいっているのかもしれない、とすこしにこにこしてしまいました。

 

今日のんびりできたから、明日もうまくいきそうな予感です。

おこわ米八がお気に入り

自分の名義で賃貸契約をしたとき、毎日のご飯の買い物に行くとき、自炊するとき、お給料日がきたとき、友達の結婚式に出席したとき……「大人になったなぁ」と感じる場面はちょこちょこと日常にあふれています。

そんななかで今日は、「うわっ大人になった!」と一番つよく感じて、思わず笑ってしまったときのことを聞いていただけますでしょうか。

 

あれは、昨年の初夏のことでした。

緊急事態宣言が明けて、「withコロナ」と言われて外出が認められ始めてきた頃、友人と、食事に行ったんです。

緊急事態宣言中はLINEのビデオ通話をしたりはしていたものの、直接会って話すのは久しぶりで、おまけに外にでて食事するという行為も久しぶり。

そんなわけでせっかくだからと、銀座の「食べログ」星3.7のお店に、ワッフルを食べに出かけました。

お互い働く場所が民間企業とお役所という違いはあったものの、もう社会人も数年目なので、後輩の指導が難しいとか、テレワーク中はスカイプのやり取りが大変だったとか、仕事の話で花が咲き、ワッフルの後は喫茶店に場所を移すほど。

気が付いたらすっかり日が暮れていて、そろそろ帰りましょうかという雰囲気になったわけですが、そこで友人がふと思いついて言ったのです。

「そこの三越の地下で、夕飯のお惣菜を買っていっていいかな」

デパートの地下食品フロアで、夜ご飯を買う。

一言でいうなら、デジャブでした。

その昔、まだ私が実家にいて、社会人なんてまだずっとずっと先の話だった頃、母と新宿へ出かけたときには、帰りに小田急デパート地下食品フロアで夕飯を買って帰ったものでしたが、ついにそれを自主的にするような時が来るなんて。

おいしくて高いものしか売ってないデパートの地下食品フロアで、自分がお惣菜を買って帰るなんて‼

大人になったというよりはむしろ「それ相応に歳をとった」という感覚のほうが近いかもしれません。

とにかく私は、もうお互いにそんな歳なのだなぁと、すこし時間の流れが寂しくもあり、しかし同時にうれしくもあり。

「せっかく銀座の三越で買うんだから、自分では作れないものがいいよね」と、二人して素材も調理も手の込んだお惣菜を買って帰ったのでした。

 

今週のお題「大人になったなと感じるとき」